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2024 03.22
犯罪に走る孤立高齢者 要支援者増える刑務所~『入浴福祉新聞 第106号』より~

『入浴福祉新聞 第106号』(平成20(2008)年10月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

犯罪に走る孤立高齢者 要支援者増える刑務所

 

振り込め詐欺や投資詐欺の被害者は、ほとんどが高齢者。それもかなりの大金被害が多く、高齢者はお金持ちなのだナ、と誰もが思うのだが、その一方で高齢者の犯罪も増加している。

30年前は、一般刑法犯に占める60歳以上の割合は3%ほどだったそうだが、最近は20%に迫る勢いだという。犯罪の面でも高齢化時代を反映しているわけだ。

高齢者の犯罪で激増しているのは万引き。犯罪心理学者によると、社会的にも家庭的にも孤立している高齢者が多い証拠だという。

高齢者の再犯や重罪型もしだいに増えつつあり、刑務所自体が高齢社会化しつつあるという。

そこで法務省では、高齢者専用棟の設置を急ぐことになり、すでに完成した広島県の尾道刑務支所には、廊下に手すり…階段を昇り降りなしで行ける作業所…段差をなくしたり手すりを設置した浴室などの高齢者専用フロアを完成させた。

認知症を防ぐため作業着に本人の名前を書いたり、食事でも持病に配慮した減塩職メニューを用意したり、嚥下しやすいように工夫したり、などキメ細かな対応をしているという。

尾道刑務支所の受刑者317人のうち約25%は、ふだんの生活で支援やケアが必要だそうだ。刑務所職員も介助や介護の知識と技術が欠かせなくなってきた。

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

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