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2020 04.10
火傷のときの基礎知識~『入浴福祉新聞 第50号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第50号』(平成7(1995)年1月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

介護福祉 こんなときどーするの

火傷のときの基礎知識

 

 

 

高齢者が注意したい事故にヤケドがあります。

やかんをひっくり返した…ストーブによろけてしまった…といった事故が少なくありません。

 

よく、ヤケドをした時は、味噌や醤油、アロエの汁をつけるといい、などといわれますが、何も塗ってはいけません。

すぐに水道水を流しながら、患部を冷やすことが鉄則です。

軽いヤケドでしたら、10~15分ぐらい冷やせば、痛みや熱さを感じなくなるはずです。

 

 

ひどいヤケドで流水をかけると皮膚がむけてしまうような場合は、洗面器やバケツに患部を浸し、流水が当たらないよう、流しながら冷やします。

水ぶくれができていても、破らないようにして清潔なガーゼを当て、医師の処置を受けることです。

 

 

ヤケドは、広さと深さで重症度が決まります。

本人の手のひらを1%として、高齢者なら体表面積の10%以上になると生命にかかわる、とされますので、すぐ救急車を呼ぶことです。

 

ヤケドの深さは、Ⅰ度からⅢ度に分類され、Ⅰ度は表皮が赤くなる程度。

Ⅱ度はかなり水ぶくれができたり、皮膚が崩れた状態。

Ⅲ度は皮膚が白っぽくなり、乾燥気味で、痛みを感じない場合もあります。

Ⅱ度やⅢ度では、医師の治療を受けた方がいいでしょう。

 

また、火や熱湯などによる高温ヤケドだけでなく、使い捨てカイロ、湯タンポ、あんか、電気毛布やカーペットなどによる低温ヤケドもあります。

 

低温ヤケドは、皮膚表面は軽傷のように見えても、内部が重傷になっている場合があり、放置しておくと組織が壊死してしまうこともあり、注意が必要です。

 

 

使い捨てカイロは、あてる位置をときどき変える…湯タンポやあんかは、厚手の布に必ずつつみ、足から10㎝以上は離す…電気毛布やカーペットは低温で使用する…といったアドバイスやチェックも、入浴サービスの訪問先でしてほしいものです。

 

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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