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2017 03.17
浴槽の洗浄と消毒 初心忘るべからず~『入浴福祉新聞 第5号』より~
 従事者向け

『入浴福祉新聞 第5号』(昭和58(1983)年8月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

浴槽の洗浄と消毒 初心忘るべからず

国立公衆衛生院 衛生行政部長 医学博士 西 三郎

 

 

移動入浴車で寝たきり老人をお風呂に入れる場合、浴槽の衛生管理が大切な業務の一つです。

 

病弱な寝たきり老人も、傷口や褥瘡、局部にたくさんの細菌を持っていて、それが共通する浴槽を媒介として感染する恐れもあるからです。

よく梅毒を心配する方がいますが、性病の病原体については、まず心配いりません。

問題は病気に関わる種々雑多な菌です。

 

 

すべての微生物を殺して除去するのを「滅菌」。

微生物が活動できない状態にするのを「殺菌」といい、病気を起こすであろう病原微生物を殺すことを「消毒」といいます。

 

 

しかし、病原性と非病原性の区別は単純にできず、A老人にはなんでもない菌が、B老人には病気を誘発するといった複雑さがあるのです。

本来なら「滅菌」が理想的ですが、実験室でもそう簡単にできるものではありません。

そこで、「限りなく殺菌に近づけた消毒」を必ず守って下さい。

 

 

入浴終了後、浴槽やネットを湯洗いして汚水を流し、スポンジと石けんでゴシゴシと洗います。

これを再び湯で洗浄したのち、消毒剤を使って病原微生物を殺し、洗い流すことです。

 

こうした原則的な作業プロセスを実施すれば、浴槽を媒介とした感染はまず発生しないでしょう。

ただし消毒剤は、濃度などの効能書きを厳守し、冬季でも最低20℃で使用することです。

 

 

細菌は目に見えないだけに、慣れによる作業の省略化をきたしやすいのですが、初心忘れるべからず、といつも念頭に置いて下さい。

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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