2022
08.26
編集室~『入浴福祉新聞 第87号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第87号』(平成16(2004)年2月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
編集室
介護保険制度によって、要介護者の家庭には以前よりたくさんの専門家が訪れるようになった。家庭によっては、ケアプランがびっしりで、それこそひっきりなしである。
むろん好ましいことだが、日本人の多くは訪問者に気をつかう。そのため、息をつく暇もなく[接待疲れ]を起こしてしまう家庭の介護者もいるようだ。
「今日の午後は誰も来ない…ノンビリできる…」といった配慮もケアプランには必要かも。
介護福祉の指導的立場にある人も、ますます息つく暇がなくなってきた。
高齢者への虐待防止…サービスの第三者評価…痴呆高齢者の介護方法…福祉施設の構造改革…などなど、随分と前から提示されてきた課題に本腰を入れて取り組もう、との気運がいっきに出てきたからだ。
そのために、介護福祉の研究者も現場熟知のベテランも、諸々の検討会への参加や研修指導などに東奔西走の毎日らしい。
そうした流れを反映して、福祉系の会館の会議室などは予約で満杯の盛況である。
日本の高齢者福祉はこの5年ぐらいが正念場となる。
テンテコ舞いで大変だろうが、とにかく健康に留意して、ご奮闘をお願いしたい。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。