温泉水を飲む“飲泉”は、私もそうですが温泉地にお住まいの方でなければ、なじみがないかもしれません 😯
しかしヨーロッパ諸国の温泉地では、入浴より“飲泉”が主流であり、温泉医の処方により医療行為として行われているそうです。病気への効果はもちろんですが、ヨーロッパの温泉は泉温が低く入浴しづらいことからも、飲泉が広まったとされています。
日本でもよく飲まれているミネラルウォーターのエビアン、実は温泉水だそうで、私も知らないうちに飲泉を行っていたようです 😀
日本では、群馬県の四万温泉や静岡県の観音温泉など、飲用許可のある限られた温泉でのみ飲泉ができます 😉
ただし、豊富なミネラルを含むので様々な効能がある一方、それが逆効果になってしまう場合もあるため、持病のある方が療養目的で飲泉を行う場合は医師の指導を受ける必要があります。
環境省のホームページ上に飲泉についての注意事項等が掲載されており、以下にその一部を掲載しました。
泉質別適応症
塩化物泉 ・・・ 萎縮性胃炎、便秘
炭酸水素塩泉 ・・・ 胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)
硫酸塩泉 ・・・ 胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘
二酸化炭素泉 ・・・ 胃腸機能低下
含鉄泉 ・・・ 鉄欠乏性貧血
含よう素泉 ・・・ 高コレステロール血症
硫黄泉 ・・・ 耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症
上記のうち二つ以上に該当する場合 ・・・ 該当するすべての適応症
※鉱泉分析指針(平成26年改訂)における療養泉の泉質の分類を参照すること。
含有成分別禁忌症
ナトリウムイオンを含む温泉を1日(1,200/A)×1,000mLを超えて飲用する場合
・・・塩分制限の必要な病態(腎不全、心不全、肝硬変、虚血性心疾患、高血圧など)
カリウムイオンを含む温泉を1日(900/A)×1,000mLを超えて飲用する場合
・・・カリウム制限の必要な病態(腎不全、副腎皮質機能低下症)
マグネシウムイオンを含む温泉を1日(300/A)×1,000mLを超えて飲用する場合・・・下痢、腎不全
よう化物イオンを含む温泉を1日(0.1/A)×1,000mLを超えて飲用する場合・・・甲状腺機能亢進症
上記のうち、二つ以上に該当する場合・・・該当するすべての禁忌症
※Aは、温泉1kg中に含まれる各成分の重量(mg)を指す。
その他詳細は、環境省のあんぜん・あんしんな温泉利用のいろはをご覧ください。
飲泉の効能を上手く取り入れてみたいものです 😎
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