『入浴福祉新聞　第81号』(平成14(2002)年9月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

神奈川県の海洋深層水風呂が人気に

温浴の流行は時代が円熟した証拠、などといわれますが、温泉やスーパー銭湯の人気は衰えをみせません。そんな時代を象徴かのように、神奈川県のリゾート地三浦半島に、〔海洋深層水〕を利用した露天風呂が昨年末に誕生し、なかなか賑わっているそうです。

海洋深層水とは、深海をゆったりと流れ、日本沿岸の一部の地域に上昇してくる水のことで、汚染されていない…ミネラルなどの栄養分が豊富に含まれている…といった特質があり、食品が美味くなるため利用が盛んになってきました。

また、肌荒れやアトピー性皮膚炎などに対する治癒効果も報告され、海洋深層水をお風呂に使おうという機運がにわかに高まってきました。そこで、三浦半島の油壺沖で取水できる海洋深層水をパイプで引き、40℃に沸かした露天風呂を備えた風呂が出現したわけです。入浴料は1000円ですし、海の幸にも恵まれている地域だけに、中高年には最高の〔浴と食〕の魅力スポットになっています。

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

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