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2020 11.06
温泉地で[温泉泥療法]も提供できる 『ビオファンゴ』プロジェクトが始動~『入浴福祉新聞 第107号』より~

 

『入浴福祉新聞 第107号』(平成21(2009)年1月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

温泉地で[温泉泥療法]も提供できる

『ビオファンゴ』プロジェクトが始動

 

 

世界でも突出した数の源泉を誇る日本ですが、その保健医療的な活用はたいへん遅れていて残念でなりません。

ヨーロッパでは温泉を、疾病予防や治療に位置づけていて、公的保険が適用できる国が珍しくありません。高齢時代を迎えた今日、もっと温泉の効用を医学的に見直せば、膨張する医療費の削減にもなるはずです。そのためにも、ヘルスケアビジネスとして温泉を多彩に活用してゆく姿勢も求められています。

例えば、イタリアで有名な[ファンゴ]です。直訳すると[温泉泥]ですが、温泉をかけ流ししながら濃縮熟成させた[温泉泥]のパックによって、温泉成分が身体に与える好影響が強く現れ、骨粗鬆症やリウマチ、関節炎や皮膚疾患などに効果があるとされ、代替医療として愛用する人がたいへん多いそうです。

日本でも、この〔温泉泥〕をそれぞれの温泉地で作り、温泉療法に組み込めないだろうか、というプロジェクトを手掛け始めた企業が誕生しています。

化粧品などに利用されている〔温泉泥〕と区別するため、『ビオファンゴ』と命名し、各温泉地のオリジナルメニューとして提供することを呼びかけているのです。

『ビオファンゴ』の製造方法や装置をイタリアのアバノにある温泉研究所から採り入れ、日本人の肌や体質を考慮した製品に作り上げて、温泉利用者に〔ビオファンゴ健康法〕を提供してゆこうという計画です。

すでに、国内の温泉老幼研究者、皮膚科や内科の医師、医学や理学の研究者、機械関係企業や温泉地の代表者らが、〔ビオファンゴプロジェクト〕に賛同し、温泉愛好家などに啓発活動を始めています。

日本人は温泉が大好きなのですが、数日間や数週間滞在して療養をするスタイルがまだまだ普及していません。一種の泥パック療法である『ビオファンゴ』が温泉地にあれば、腰を落ち着けて温泉を楽しむ人が増えるに違いありません。

 

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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