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2018 01.19
水と人間 最終回~『入浴福祉新聞 第13号』より~

 

入浴福祉新聞 第13号』(昭和60(1985)年10月31日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

水と人間 最終回

立井 宗興

 

生物は年とともに血液の循環が悪くなり、内臓の衰えから老化現象が始まるという。永遠に若さを保ちたいと誰もが願うが、寄る年波には勝てない。しかし老化を先にのばすことは可能だ。

 

古来からさまざまな長寿ほうが伝わっていて、科学的なものも決して少なくはない。だが、それらの多くは、努力と忍耐による永続が条件。短気な現代人、飽きっぽい日本人には難業苦行で“健康法脅迫症”にすらなりかねないだろう。

 

そこで結局、何の気負いもなく、毎日できる健康法は?となると入浴にいきつく。

現代日本人は、自分たちが大好きな風呂をもっと研究し、活用すべきなのである。少しヌル目の湯にノンビリと入り、そのあとで、頭・顔、手先・足先から腕や脚、太股、尻部・陰部、胸を素手でやさしく洗ってゆくと、ごく自然に求心法マッサージをしていることになる。(按摩は遠心法で順序がこの逆)これを毎日続ければ血液の循環がかなり良くなり、とくに脊髄が走る背中は念入りにマッサージしたい。

 

 

とはいっても、背中は自分の素手では難しい。

それなら夫婦や親子で入ればいい。背中をおたがいの手で触れ合うことが、どれほど精神的にも効果的か、ぜひ試してほしいのである。

風呂場は垢取りルームではなく、家族団らんの部屋であり、家庭内の療養所でもある。

 

 

前の記事

水と人間 その10~『入浴福祉新聞 第12号』より~

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

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