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2017 09.15
水と人間 その7~『入浴福祉新聞 第9号』より~

『入浴福祉新聞 第9号』(昭和59(1984)年11月10日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

水と人間 その7

立井 宗興

 

年をとると内蔵の機能が低下してきて、皮膚が老化してくる。

これは内分泌の働きが衰えて、皮膚表面に脂肪が出にくくなり、カサカサの状態になるからだ。

若くて健康な者でも、体調を崩したり、風邪をひいたりすると肌に滑らかさがなくなる。

皮膚は内蔵のバロメーターといわれるくらい健康度を示すのである。

 

老化による肌の劣化は誰も気になるが、身体の内部からの脂肪に期待できないのだから、外から皮膚を保護する手立てを考えるほかはない。

 

クリーム等を付けるわけだが、これは手の届く所までしかできない。

部分的な保護にはなるが、皮膚は1枚でつながっていて、全体的にはさほど意味がない。

 

全身の皮膚のことを思いやるなら、やはり入浴でということになる。

風呂の湯に、お米の磨ぎ汁やヌカ袋、ミカンの皮を入れると、それらの脂肪が皮膚に吸収されるので効果的だ。

乾かしたミカンの皮でも脂肪分は残っているので、うまく乾燥保存しておくといい。

 

また、ぜひ実験してほしいのは牛乳風呂だ。

最高湯温40℃ぐらいまでにして、1000㏄の牛乳を入れて入浴し、あがり湯を使わずにあがってみる。

肌が滑らかになっているのが自分でよく判るはずである。

 

年齢とともに肌の手入れをすることも、健康の基本である。

 

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

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