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2019 09.27
東京の公衆浴場がウォーキング基地に~『入浴福祉新聞 第62号』より~

 

『入浴福祉新聞 第62号』(平成9(1997)年11月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

東京の公衆浴場がウォーキング基地に

『BATHPORT』で利用者サービスも

銭湯がますます面白い時代に

 

東京の銭湯が最近ハリキッテいる。

今年になって、都内の銭湯21軒が、ドイツに本部がある国際市民スポーツ連盟(IVV)から〔ウォーキング基地〕として正式に認定され、公衆浴場組合が〔東京銭湯友の会〕を発足させて、共通入浴券を発行するなど、楽しい話題が続いている。

 

IVVは、「勝ち負け抜きの楽しむためのスポーツを!」がスローガンの国際組織。ウォーキングも正式種目になっていて、〔基地〕を出発し、所定のコースを散策して帰ってくると、世界に共通するパスポートに認定印を押してもらえる、という健康的で優雅な遊び。

東京の公衆浴場組合が、ウォーキングとお風呂の絶好の組み合わせに着目し、IVVの国内組織=日本市民スポーツ連盟(JVA)や、東京歩け歩け協会と提携して、今回の国際的な認定が実現したそうだ。

 

一方、「銭湯友の会」の制度は、4000円で入会すると、11枚つづりの共通入浴券とパスポートスタイルの会員証『BATHPORT』が発行される。この会員証に、新しい入浴券を購入したり、あちこちの公衆浴場へ行くごとに、スタンプを押してもらい、スタンプが所定の戸数になると、いろいろな特典にあやかれる、というサービスだ。

 

内風呂の普及で、利用者が激減してきた公衆浴場だが、この公的施設は、日本独特の街のコミュニティを象徴するものである。

 

北海道の札幌市で「銭湯倶楽部」を主宰し、公衆浴場の研究や調査を続けている篠路高校の塚田敏信教諭が、

「いまどき、こんなに身近にあって、この値段で、胎内回帰の再生効果を、心身両面で堪能できる税多雨な空間は、ほかにないだろう。ストレス症候群への、あるいは高齢化社会への、自然な対症施設である。これからの時代にこそ銭湯が必要なのである」

といった話を、全国浴場新聞に書いていたが、公衆浴場などを利用するデイケアが本格化する今年は、もっとたくさん面白くて元気なニュースが公衆浴場から出てきそうである。

 

 

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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