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2020 10.16
家族の悲嘆癒す 死後の入浴ケア~『入浴福祉新聞 第104号』より~

 

『入浴福祉新聞 第104号』(平成20(2008)年4月15日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

お孫さんが湯灌を手伝いながら「おばあちゃん、ありがとう」

家族の悲嘆癒す 死後の入浴ケア

 

「多くのターミナル関係者が…」とまではまだまだいきませんが、〔高齢死時代〕を迎えて、最後の入浴や死後のケア(湯灌とエンゼルメイク)への関心がしだいに広がっているようです。

ホスピスや在宅ターミナルの関係者で組織している「日本死の臨床研究会」が年に一度開催している全国的な研究集会では、必ずといっていいほど、最後の入浴や湯灌に取り組んでいる医療機関からの報告があり、たいへん興味をひきます。

昨年度は、佐賀県唐津市にある河畔病院の北村まり子さんらスタッフが、「湯かんを試みて」と題するポスター発表をしました。

河川病院は187床の総合病院で、花音(カノン)という素敵なネーミングの緩和病棟があります。

北村さんらは、花音のスタッフが、エンゼルメイクの勉強会に参加したり、湯灌を行っているのを知り、自分たちも入院患者さんが亡くなられた場合、お別れの時間をたっぷりとった後、タイミングをみて湯灌を勧め、家族が希望すればエンゼルメイクも一緒に行うことを決意。一昨年5月から始めたそうです。

すると、やはり入浴が大好きだった患者さん…倦怠感が強くて長期間入浴がままならなかった患者さん…入院して間もなく亡くなられた患者さん…などの家族から喜ばれることが判りました。

「とても安らかな表情になった」「綺麗にして見送ることができた」「最後までお風呂に入ることができた」「気持ちのいい表情をしてくれた」といった声が寄せられるとのことです。

なかには、小学生のお孫さんが湯灌を一緒に手伝いながら、「おばあちゃん、ありがとう」と呼びかける感動の場面も体験できたそうです。

死と直面した家族の悲嘆に、医療や看護の専門家はどう対応すべきか?ターミナルケアの〔仕上げ〕としてグリーフケアが課題にもなっていますが、家族参加の湯灌やエンゼルメイクは、「充分な家族ケアができた…」との安堵感が得られるといわれます。

入浴介護の関係者は、死後の入浴にも関心を深めながら、この仕事の奥深さを追求してほしいと思います。

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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