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2019 06.21
入浴の歴史ものがたり⑯~『入浴福祉新聞 第40号』より~

 

 

入浴福祉新聞 第40号』(平成4(1992)年7月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

入浴の歴史ものがたり⑯

立井 宗興

 

太平洋戦争に突入し、しだいに戦火が激しくなると、国民は入浴どころではなくなっていった。

銭湯の開業も午後2時からが4時からに繰り下げられた。

夜間は燈火管制されているため、昼間のわずか2~3時間しか営業しないわけだ。

しかも、毎日沸かしてくれるのではなく、休日もかなり多かったのである。

 

銭湯の玄関に「本日何時から何時まで営業」という張り紙が出され、それを見て殺到した光景が目に浮かんでくる。

空襲で浴場自体が焼失したのはいうまでもなく、昭和18年頃からは消失をまぬがれても、燃料がないし人でもいないため、廃業が増えていく。

 

家庭用のガス風呂はもちろん禁止され、石鹸も手拭いもなくなってゆくと、ドラム缶風呂に入れるのはいい方で、公園の池で水浴したり、汗を拭う程度となり不潔生活を余儀なくされたのである。

 

 

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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