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2021 01.08
人気の低温サウナ〔岩盤浴〕の熱中症にご注意!~『入浴福祉新聞 第110号』より~

 

『入浴福祉新聞 第110号』(平成21(2009)年10月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

人気の低温サウナ 〔岩盤浴〕の熱中症にご注意!

爽快感からウトウト・・・脱水状態に

 

温泉をはじめとする入浴健康法が注目されるなか、最近は〔新型サウナ〕ともいえる〔岩盤浴〕が、たいへんな人気になっています。

〔従来型サウナ〕は、90℃前後の室内に入って体温を上昇させ、発汗を促す方法でした。しかし、発汗量は1時間に500㎖にも及ぶとされ、体内の水分が急激に減少し、臓器への血流減少や心拍数の過大な増加などをきたし、熱中症を起こしやすく、危険な面がある、との指摘がされるなどで、愛好者が激減してゆきました。

これに対して、〔岩盤浴〕は、50℃前後に熱した岩盤の上にタオルやゴザを敷いて寝そべって発汗を促します。〔従来型のサウナ〕より、室温がかなり低いため、身体への負担は少ないのに加え、岩盤から放射される遠赤外線とマイナスイオンが新陳代謝を活発化する、ともいわれるため、高齢者にも人気が出ているようです。

しかし、〔岩盤浴〕は100%安全課、というとそうとも断言できず、やはり注意が必要、と札幌医科大学や市立函館病院救急センターの医師らが、『日本救急医学大会雑誌』2009年4月号で警告しています。

「岩盤浴入浴中に3度熱中症を発症した一例」と題したこのレポートは、76歳の女性が岩盤浴をしていて、意識消失状態になり、救急救命センターに搬送された事故を取り上げたもので、救急隊が到着した時には、呼吸数30/分、血圧は66と40、脈拍163/分、体温41.3℃といった状態でした。

救急センター到着後、ただちに集中治療室にて急速輸液と水噴霧による体表冷却などを行うほど重症だったそうです。

〔3度熱中症〕とは、これまで熱射病と呼ばれていた症状で、40℃を超える体温上昇・・・せん妄・・・痙攣・・・昏睡・・・腎不全・・・肝細胞壊死・・・頻呼吸・・・不整脈・・・ショック状態・・・といった症状を呈するのが特徴で、場合によっては致命的ともなるため、けっして軽視はできません。

近年、日本の各地で夏場の猛暑が報告され、体温調整機能が衰えた高齢者が、この熱中症で救急搬送される事例が急増していて、厳重注意が必要になっています。

熱中症になったこの女性は、水分補給を怠って脱水状態になった事が災いしたと推定されますが、室温が低い〔岩盤浴〕は、室内に長い時間いられること、従来型サウナに比べ暑苦しい負担感もなく、爽快感が得られるため睡眠状態になりやすいこと、などで脱水状態による意識障害を発生しやすいともいえます。

〔岩盤浴〕を好むようになった読者もいると思いますが、くれぐれも水分補給と休憩を忘れないようにしてください。

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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