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2020 05.22
サウナに入るなら〔低温スチーム〕に~『入浴福祉新聞 第87号』より~

 

『入浴福祉新聞 第87号』(平成16(2004)年2月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

サウナに入るなら〔低温スチーム〕に

 

お風呂の総合レジャー施設やスーパー銭湯が各地に誕生するなかで、東京オリンピックを契機に人気となったサウナが、再び脚光を浴びてきたようだ。サウナにも自律神経や循環器系の機能を調整する作用があり、健康づくりに利用したいもの。

しかし、行動経済成長期に好まれるようになってしまった〔100℃以上の超高温ドライサウナ〕は絶対に避けてほしい、と入浴の医学に詳しい北海道大学医学部名誉教授の阿岸祐幸氏が『全国浴場新聞』平成15年11月号で警告している。

サウナでも高温では、交感神経が過度に刺激され、全身に強い負担がかかってしまう。実際に〔超高温ドライサウナ〕で心筋梗塞や脳内出血を起こして死亡する例が後を絶たないそうだ。サウナに入るなら、〔42℃~45℃の低温スチームサウナ〕と覚えておいてほしい。

〔低温スチームサウナ〕なら、副交感神経が優位となり、鎮静効果も得られ、高温サウナに匹敵する発汗作用が得られる。では、〔42℃~45℃の低温スチームサウナ〕でも発汗作用が得られるのは何故か。

高い湿度のなかでは、汗は蒸発しない。そのため気化熱による体温低下は生じない。しかし、サウナの室温は体温より高い42℃~45℃のため、やはり体温を下げようとして、さらに汗が出てくる、という仕掛けである。

だから、〔低温スチームサウナ〕は〔高温ドライサウナ〕よりも、汗だらけになるのだが、不快感はなく爽快である。この生理的な理由はまだよく解明されていない。が、水分補給は絶対に忘れずに。

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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