2019
04.12
その63 銭湯と牛乳
銭湯には昔から牛乳やコーヒー牛乳が置いてあります。
風呂上りには腰に手を当てて一気飲みをされたという方も多いのではないでしょうか。
そんな牛乳ですが、なぜ銭湯に置かれるようになったのでしょうか。
昭和30年代、冷蔵庫は一般家庭ではほとんど見ることはありませんでした。
ところが、銭湯には冷蔵庫が置かれていたと言います。そこに目をつけたのが牛乳屋さんです。
牛乳にはビタミン、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれており、健康飲料としても注目を集めていました。
しかし、冷蔵庫の無い一般家庭では牛乳の保存が出来ず、朝牛乳屋が配達する牛乳を飲むことしか出来ませんでした。
このような背景もあり、牛乳屋の提案で銭湯は牛乳を採用していきました。
入浴で火照った身体、そして目の前には瓶に入ったよく冷えた牛乳。
風呂上がりの冷たい飲み物は、温まったからだを冷やしてしまうためおすすめできないという意見もありますが、ついつい手を伸ばさずにはいられない。
『銭湯といえば牛乳』という定番は現在もしっかりと受け継がれています。
(個人的には風呂上がりのコーヒー牛乳が好きです)
前の記事
日常から介護まで 総合入浴情報サイト お風呂インフォ