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2019 10.18
入浴の歴史ものがたり⑲~『入浴福祉新聞 第43号』より~

 

 

入浴福祉新聞 第43号』(平成5(1993)年4月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

入浴の歴史ものがたり⑲

立井 宗興

 

時代が大きな節目にさしかかると、昔から日本では「お風呂革命」が起きるといわれている。

高度経済成長によって、全国の温泉がドンチャン騒ぎをする歓楽街と化したなかで、温泉を保健医療施設として位置づけようとの動きが、入浴に詳しい学者から出てきた。厚生省も「生涯を通じた健康づくり」の一環として温泉に注目。昭和49年に、(財)日本健康開発財団が誕生した。

その2年前に水戸市でスタートしたのが、巡回お風呂カーをつかった、寝たきり高齢者の訪問入浴介護である。

 

健康開発財団は、疾病予防と早期回復に、温泉療法を普及していこうという機関で、かぶり湯、気泡風呂、全身浴、打たせ湯、圧注浴、寝湯、箱むし、吸入浴など、いろいろな入浴ができる施設『クアハウス』(多目的温泉保養館)の整備を温泉地の自治体などと協力しながら進めていった。

 

現在、全国に32ヵ所の『クアハウス』があり、温泉療法医の指導や温泉利用指導者の助言で、入浴プログラムにそった療法をする人が、年間300万人に達する時代になっている。

 

一方の訪問入浴介護事業は、在宅の寝たきり高齢者や身体障害者を対象にするもので、これも全国の自治体の福祉事業として発展していった。

いままでは、寝たきり高齢者や身体障害者の健康に欠かせない在宅介護メニューにまで成長している。

 

いずれも、入浴を「新しい時代の保健」としてとらえた点、そして、昭和40年代中期に始まったことに、歴史的な意味を見いだしたい。

 

21世紀は、慢性病の時代とか、心因性の身体疾患の時代になるともいわれる。

その意味で、自律神経の調節や関節や筋肉の弛緩、自然治癒力の誘因といった入浴の医学的な効用が、いま以上に注目され、入浴医学もはるかに進歩しているに違いない。

 

 

(終)

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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