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2018 06.15
お風呂あらかると オジサン古いヨその歌~『入浴福祉新聞 第17号』より~

 

入浴福祉新聞 第17号』(昭和61(1986)年12月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

 

お風呂あらかると 「オジサン古いヨその歌」

 

『小原庄助さん なぜしんしょうつぶした

 朝寝朝酒朝湯が大好きで それでしんしょうつぶした

 もっともだ もっともだ』

 

 

 

あまりにも有名な会津磐梯山節である。だが、どうしてもこの歌はもっともだと思えない。

朝寝朝酒はわかるが、朝湯を悪のライフスタイルにしているからだ。朝湯が破産の原因になるわけがない。

 

 

庄助さんの時代、風呂は人目をはばかるたいへんな御馳走である。水も薪も貴重このうえないもので、そう容易には入浴できなかった。そのため庶民が、やっかみを思う存分込めて作った、というのがどうも真相らしい。

 

 

現代の入浴は、ワンタッチで湯は出るし手間はかからない。

 

第一線で活躍する学者や芸術家、政財界の大物のほとんどは朝湯が大好きという。

二日酔いをさますにも都合がいい。

 

そして、最近の女子高生など若い女の子は、登校前や通勤前、デートに出かける際に必ずシャワーを浴びるという。会津磐梯山など歌ったら、「オジさんオバさんフルーイのね」などと言われます。

 

 

 

朝湯は一日の活力の源。夜の入浴はリラックスする私的な時間への誘いである。

朝シャワーが常識化し、日本人の入浴習慣は確実に変化している。

(久)

 

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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