2016
11.11
その6 看板の秘密
江戸時代の銭湯の看板について文献に残るのは、多くが湯屋の屋根に「矢をつがえた弓」を掲げたというもの。
弓射る(ゆみいる)を湯に入る(ゆにいる)にかけて用いられていたようです。
やがて、紺地の木綿布に「ゆ」などのことばを染め抜いたものを吊るすのが一般的になりました。
看板にまつわることで言えば、木の板に「わ」とひらがなを書いて「沸いた」、つまり営業中であることを示し、「ぬ」と書いて「抜いた」つまり閉店を意味するものも存在しました。
ここでも洒落好きな江戸っ子の遊び心を感じ取ることが出来ます。
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