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2019 08.02
お風呂にはいるとグッスリと眠れるわけは・・・~『入浴福祉新聞 第49号』より~

 

『入浴福祉新聞 第49号』(平成6(1994)年10月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

お風呂にはいるとグッスリと眠れるわけは…

皮膚や体温の〔上昇と下降〕が起きるため

 

 

寝たきり高齢者の入浴介護でも、私たちのふだんの入浴でも、「睡眠効果」がよく指摘されます。

 

入浴するとよく眠れる、というのは、精神的な安心感が得られるなど、ひとつの要因ではないのでしょうが、生理学的にみますと、入浴後の皮膚温や体温の〔相対的な下降〕が、睡眠度の深い、いわゆる「熟睡」を誘ってくれることが判ってきました。

たとえば、夜の10時ごろに40℃の微温浴をしたとします。すると、31℃ぐらいだった皮膚温が、浴後には39℃ぐらいまで上昇し、37℃ぐらいだった直腸温(体温)は、38℃ぐらいになります。

 

しかし、この皮膚温も直腸温も、時間とともに下降してゆきます。この下降のときに、寝床に就いていると、その落差が生理的にいい影響を与えて、ふかーい眠りに誘われるようなのです。

 

ところが、入浴をしませんと、布団のなかにはいっても、皮膚温や直腸温の上昇と下降が起きません。

おまけに冷たい寝具が不快感を与え、睡眠の邪魔をする、というわけです。

 

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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