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2019 02.01
お風呂あらかると 女湯の刀掛け~『入浴福祉新聞 第2号』より~

『入浴福祉新聞 第2号』(昭和57(1982)年12月15日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

 

お風呂あらかると 女湯の刀掛け

 

江戸時代にも朝風呂があり、町人たちの朝の語らいと情報交換の場所であった。ときには熱湯に長時間はいる我慢会を催し、おたがいに裸体を誇示し合った。朝風呂は男の特権だったから、男冥利を存分に味わったわけだ。

昔の女衆の朝は、いま以上に忙しかったから、女は朝風呂など望めないし、許されなかった。

 

ところが不思議なことに、湯屋は女湯も朝風呂をたいていた。しかも、脱衣場に刀掛けまで備えて…。

 

「町人と同じ風呂などへ入れるか」と威張っていた人たち、武士用である。十手をあずかる同心とか与力が、権力にモノいわせ、刀掛けまで用意させ、悠然と女湯のノレンをくぐる光景が想像できよう。

 

やはり武士は傍若無人だったのだな…とお思いだろうが、彼らが女湯を使った本当の理由は別にある。

裸になってしまえば、武士といえども普通の男。丸腰では威張れない。それどころか、日焼けした筋肉隆々の町人衆の裸と一緒では、ひ弱そうな裸体が目立って笑い者にされる。

肩身のせまい思いをしたので、女湯を利用することになったのだ。

 

 

それにしても、いまでいう警察と保健行政権を握っていた役人たちだから、おそらく湯銭は払わなかったに違いない。燃料も水も貴重な時代。湯屋の主人はさぞ、ニガニガしく感じていたことだろう。

(久)

 

 

 

 

行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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