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2019 04.05
お風呂あらかると 五右衛門風呂と味噌醤油~『入浴福祉新聞 第7号』より~

『入浴福祉新聞 第7号』(昭和59(1984)年4月25日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

お風呂あらかると 五右衛門風呂と味噌醤油

 

 

 

400年ほど昔、大盗賊の石川五右衛門は釜ゆでの刑に処せられた。

そこでその頃から、鉄製の釜風呂のことを「五右衛門風呂」と呼ぶようになった。しかし当初は釜風呂に直接入るのではなく、釜で沸かした湯を、隣の木風呂にトイで流し込み、そこへ入ったのである。

 

 

そのうち、スノコを利用して鉄釜へじかに入る入浴法が発明された。

だが、入る前はスノコが湯面に浮いていて、うまく乗って底まで沈めるには要領がいる。しかも釜の周囲は熱いから、へたに体が触れるとヤケドしてしまう。おっかなびっくり、サーカスなみの入浴だったわけだ。

 

 

戦前までこの五右衛門風呂は農家で使われていたが、実に便利な生活用具でもあった。五右衛門風呂をよく洗って(とはいっても、バスピカなど強力洗剤がない時代だから、それほど清潔になったと思えないが)、自家製の味噌や醤油を作る料理釜にも利用した。

 

いまの若い人が聞いたらゲップが出そうな話だが、とにかく大きな鉄釜だから、村の祭りや集いでもたいへん重宝したらしい。自然災害に他村が襲われたときも、五右衛門風呂でたくさんの炊き出しをして被災地救済に役立てた。

 

 

ところが、この万能の鉄釜は戦争のドサクサにまぎれて、ほとんど行方不明になってしまった。

どうやら五右衛門以上の大ドロボーがいたらしい。

(久)

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

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