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2020 07.31
〔死後の入浴ケア〕に介護関係者はもっと関心を~『入浴福祉新聞 第95号』より~

 

『入浴福祉新聞 第95号』(平成18(2006)年2月20日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

〔死後の入浴ケア〕に介護関係者はもっと関心を

 

現代は〔高齢死〕の時代です。1人ひとりが、〔精一杯生きた結果としての死の重みと生命の大切さ〕を痛感する時代です。

それだけに、介護福祉の関係者は、高齢者のターミナル期だけでなく、人生を生き抜いてきた高齢者に対して、もっと〔死後のケア〕への配慮が必要になっているのではないでしょうか。

デベログループでは、日本が超高齢化へと突き進みはじめた1985年に『湯灌車』を開発し、湯灌という素晴らしい風習を復権させよう、と全国の関係者に呼びかけてきました。

古代の日本では、〔遺体は不浄なモノ〕と考えていました。しかし、仏教の普及とともに、室町時代から〔遺体を尊重する〕発想が広がってゆきました。。

江戸時代に仏教葬儀が行われるようになると、家族がタライで遺体を洗浄する習慣が定着し、寺院には湯灌場もできました。

ところが、明治時代に疫病が流行し、伝染病予防法ができると、遺体も感染源とされ、速やかに処分することとなり、湯灌の儀式は廃れていってしまいました。

高度経済成長のなかで、病院死が当たり前になり、いまでも看護師が入院患者さんの死後にアルコールやクレゾールで清拭をしているようですが、あれは〔遺体は不潔〕とする明治時代の発想からきたとても奇妙な行為なのです。

〔福祉ターミナルケア〕を提唱しているある特養の施設長は、障害を閉じた方の身支度も介護関係者の重要な役割である、と主張しています。そして、現世の汚れを清めて、極楽浄土の来世にお送りするためには慈しみをこめて行う湯灌が欠かせないし…エンゼルメイク(死化粧)も丁寧にして、「お疲れさまでした」とお別れをし…担当した介護スタッフが集まって、亡くなられた方に対して、「私たちのお世話に、満足していただけただろうか?」「介護残しはなかっただろうか?」と振り返る〔死後のカンファレンス〕にも取り組むべきだ…〔死後のケア〕を充分に提供してこそ、ターミナルケアが完成する…というのです。

湯灌によって、亡くなられた方の身体は軟らかくなり、エンゼルメイクも一段と素晴らしくなり、生気感も出て健康的で美しい顔だちになり、遺族もたいへん感動されます。とくに長い入院生活で入浴がままならなかった方は、湯灌で見違えるようになりますので、かなり驚かれます。

ぜひ多くの介護関係者に、〔死後のケアサービス〕〔最後の入浴介護=湯灌〕に関心をもっていただきたいと思います。

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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