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2019 11.22
療養環境とケアのしかたが大切だ~『入浴福祉新聞 第66号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第66号』(平成10(1998)年11月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

療養環境とケアのしかたが大切だ

 

私事で恐縮ですが、小生の母もついに脳卒中で倒れ入院しました。

その病院の汚いことにまず仰天していたところ、たちまちMRSAに感染しましたが、看護婦は「Mなんてこのへんにウジョウジョしてるんですヨー」と笑うのです。

しかも片麻痺の患者に「あら今日も食べないんですかぁ」で、食事介護はなし・・・6人部屋で便をせよ、と簡易便器を置くだけで、トイレ介護もなし・・・ナースコールをしても来るのに数十分もかかる・・・医師と婦長と医療相談員の情報の共有や連携はなし・・・病院環境と処遇のヒドサに唖然憤怒しました。

 

脳梗塞で倒れた母は約3ヶ月目に、ヒドイ病院から、キリスト教系の病院に転院しました。

病院によって「これほど対応が違うのか」と驚いたのは、フロアーや病室がピカピカに磨きあげられている点もさること、家族を待たせることもなく、看護婦と医師がさっそく、個人記録などを見ながら、ケア方針の〔会議〕を開いてくれたことでした。

しかも、前の病院ではあたり前のようにされていた点滴も、「必要がない」との判断からその日のうちから、外してしまったのでした。排せつと食事の介護をすれば、栄養は食べ物で摂れるからです。

クスリも随分と少なくされたらしい。

 

以前の病院ではやはり入浴介護もほとんどしてくれなかったが、新しい病院はしっかりとやってくれているようです。2週間ほどで、暗い絶望的な表情が、別人のように明るくなってきました。

しかも、理学療法士も厳しいが優しい凄腕タイプらしく、脚腰の機能が仰天するほど回復し、杖で歩くようになってしまったのです。

療養環境や、専門スタッフのケアの仕方ひとつで、患者の容体は激変する、と痛感したしだいでありました。

(露)

 

 

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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