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浴説
2019 08.23
Voice 43
 従事者向け

介護の現場には様々な声があふれています。

介護に携わるスタッフの声、介護サービスを受けるご利用者の声、それを見守るご家族の声。

介護が必要になった方々に対して交わされる言葉の数々は優しく、切実です。

創られたものではなく、誰かが実際に発した「Voice」は人の胸を打つことがあります。

ここではそんな声の数々をご紹介していきます。

 

 

訪問入浴実習を終えて       N・M

 

訪問入浴サービスの体験実習を通して私は、訪問入浴サービスが単に入浴させるだけのものではないことを知りました。利用者の方や家族に対する声掛けや気遣いを訪問先では毎回必ず行っており、利用者の方が望む洗い方やシャンプーをしたりと、利用者と家族の意思を尊重した仕事内容に事業所と利用者家族との信頼関係を学ぶことが出来ました。

 

今まで私は一度も訪問入浴介護を行ったことがなく、入浴車を見ることも初めてのことで、具体的にどのようにして入浴介護が行われているのか全く知らなかった為、今回の実習ではとても貴重な体験が出来たと思っています。特に訪問先の利用者の家族の方が、普段介護をして苦しい事や、つらい事をスタッフに話をしている姿に、悩みを相談する事のできる信頼関係がしっかりと作られているように感じました。

又、利用者の方も入浴車が来たことを知ると、笑顔になる方や入浴を終えた後、何度も「ありがとう」とお礼を言って手を合わせる方が多く、入浴が利用者の方々にとってどれだけ日常生活の中で大きなものなのか、分かったような気がしました。

 

入浴介護を行う中で、スタッフは利用者の方だけでなく、自分達の体に対しても労わりながらサービスを提供しているのだということを、片付けや入浴介護の際に「腰をかがめるよりも立った方が腰を痛めない」「こういう時は、膝をつかない方がいい」など、沢山のアドバイスをいただく中で学べました。

 

他にも、入浴車の点検作業に参加し、スタッフの方が、入浴車や道具をとても大事にしている事を知って、利用者の方やご家族、自分や仲間といった人だけでなく、入浴サービスに必要な物も大切にしていると知る機会を得ることができました。

そうやって人や物を大切にする事業所だからこそ、利用者の方々がサービスを受けている間に、だんだんと反応がよくなってきたり、動かなかったはずの体の部位が動いたりと、良い方向に回復してきた理由の一つでもあるのではないかと思います。そのため、訪問入浴サービスは入浴を行うだけでなく、利用者の方や、ご家族の精神的な支えになっている部分も大きいように感じました。

 

今回訪問入浴サービスを何度か体験して、入浴介護を通して利用者家族との結びつきについて学んだこと、得たものが多くあり、実際に体験してみて、本当に勉強になりました。

許可をいただきまして、水俣市社会福祉協議会 入浴スタッフ一同様が発行されている

『水俣市入浴車だより(平成25(2013)年9月発行)』から、掲載させていただきました。 

 

 

訪問入浴介護に関するエピソードなど、皆様の“Voice”をお寄せください。お待ちしております。

 

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執筆者:Voice配達人
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