介護の現場には様々な声があふれています。
介護に携わるスタッフの声、介護サービスを受けるご利用者の声、それを見守るご家族の声。
介護が必要になった方々に対して交わされる言葉の数々は優しく、切実です。
創られたものではなく、誰かが実際に発した「Voice」は人の胸を打つことがあります。
ここではそんな声の数々をご紹介していきます。
40歳後半の大手病院にお勤めのお医者様。 癌であることが判明してから、自分なりに色々な治療を繰り返して来ていましたが、 これ以上の治療が困難と判断され、最期は自宅で生活するとの事で訪問入浴の依頼を受けました。
ケアマネージャーさんからは1回入浴するのがやっとかなとの相談でした。
入浴当日、ご本人は初めての経験でもありやや緊張気味でした。 さらに呼吸苦もあり、早目の入浴としました。
「あー気持ち良い。○○さん、こんなに気持ち良いサービスがあったんですね。 素晴らしいサービスだ。僕、医者の仲間にも良く伝えておきますね。」 と言いながら目を閉じながら入浴のひと時を楽しんで頂きました。
数日後、もう一度入浴出来ればとの相談があり、翌週月曜日に予定しました。
しかし、日曜日にお亡くなりになってしまい、2度目の入浴はかないませんでした。 管理者として、なぜ土曜日に予定しなかったのか自問自答した時でした。 土曜日に調整すれば入浴出来たのに・・・・・・・・・。
人生最期の入浴に関わる者としての反省であり、 以降、終末期の方々の相談に対しては即日対応しております。
|
訪問入浴介護に関するエピソードなど、皆様の“Voice”をお寄せください。お待ちしております。
前の記事
日常から介護まで 総合入浴情報サイト お風呂インフォ