2019
05.24
Voice 37
従事者向け
介護の現場には様々な声があふれています。
介護に携わるスタッフの声、介護サービスを受けるご利用者の声、それを見守るご家族の声。
介護が必要になった方々に対して交わされる言葉の数々は優しく、切実です。
創られたものではなく、誰かが実際に発した「Voice」は人の胸を打つことがあります。
ここではそんな声の数々をご紹介していきます。
家族のたより 兄貴の入浴
生前は兄貴が大変お世話になりました。
皆さんが来られた時は、いつも笑顔でこえをかけて頂き、兄貴も私たちも嬉しくなりました。
週3回3人で来られ、優しく声をかけ、気持ちや、心を落ち着かせ、血圧・酸素を測り、体調を見て大丈夫と判断して浴槽に入れて頂きました。それから、3人で声をかけながら体全体を洗ってくださいましたね。「他に痒いところはないですか?こっちはどうですか?」など聞かれ、兄貴は「うん、うん」と言いながら、ぽん、ぽん、言いたいことをいっていたことを思い出します。
皆さんの目配り・気配り・思いやり、そして一生懸命体を洗っている姿を見て私も、姉も本当にありがたく思いました。皆さんが帰られた後も、兄貴、姉、私3人で、又会える日を楽しみに話をしていました。
入浴が済んだ後、皆さんと話をしてとても楽しかった事を今でも思い出します。皆さんと出会えたことがいい思い出として、私の心に残っています。
本当にお世話になり感謝しています。ありがとうございました。
許可をいただきまして、水俣市社会福祉協議会 入浴スタッフ一同様が発行されている
『水俣市入浴車だより (平成25(2013)年9月発行)』から、掲載させていただきました。 |
訪問入浴介護に関するエピソードなど、皆様の“Voice”をお寄せください。お待ちしております。
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