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2022 05.06
[訪問入浴サービスと感染予防]その③~『入浴福祉新聞 第85号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第85号』(平成15(2003)年11月15日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

[訪問入浴サービスと感染予防]その③

タオル…スポンジ…担架ネット…などの諸用具も清潔に

 

中国を中心に、新型肺炎SARASが猛威を振るい、誰もが感染症の恐ろしさを痛感させられているのではないでしょうか。

6月末現在ではまだ、日本国内でのSARS患者は発見されていませんが、今季は世界的に大流行するかもしれない、といった専門家の予測もあり、油断はできません。

もし日本でも蔓延したら、医療も福祉もパニック状態に陥るのは必至です。SARSの予防も手洗い!そして、うがい!が大前提ですので、この連載記事の第1回目で取り上げましたように、正しい手指の洗い方に習熟されてください。また、うがいを習慣づけることも介護者の責務です。

 

連載の第2回目では、訪問入浴介護で使用した浴槽と浴槽の汚れと、洗浄および消毒について説明しましたが、今回はタオルやスポンジ、そして入浴用の担架ネットなど、その他の入浴用具について考えてみます。

 

訪問入浴介護の感染予防と衛生管理について早くから研究に取り組んできた茨城県立医療大学の小池和子教授によりますと、タオル、スポンジ、ネットなどのいずれも、利用者お1人の入浴によってかなりの一般細菌で汚染されます。タオルで1㎠あたり5~6万個の一般細菌が付着してしまうのは珍しくありません。

こうしたその他の入浴用具も洗浄だけでは清浄にはできず、適正な消毒剤を用いることではじめて清潔になります。入浴前から少し一般細菌で汚染されていますが、これは洗浄と消毒をしてから時間が経過していたためと考えられます。タオルなどその他の入浴用具も、長いこと放置したり、衛生環境の悪い場所での保存は避けなければいけません。

身体が密着するネットは、タオルやスポンジより汚染度が高い傾向がありますので、たたんで消毒剤に浸漬しておき、できれば日光による乾燥と消毒をすれば殺菌効果が上がります。

 

以上のような、その他の入浴用具を清潔するために、デベログループでは、『サニパスターS』(浴槽をはじめ入浴用具の洗浄と殺菌が行える薬剤)、『ジアノック』(次亜塩素酸ナトリウムを含有した薬剤で、感染症の利用者の入浴後に浴槽や担架ネットなどを消毒したり、リネン類の殺菌と漂白にも使用可能)、『ローパス洗剤』(担架ネットをはじめ、衣類やシーツなどの洗浄と除菌剤)などをお勧めしています。

いずえも東京サラヤ㈱の製品ですが、デベログループでは、訪問入浴介護や施設入浴の感染予防対策を徹底していただくため、昨年から同社と業務提携を結び、入浴介護に関連する洗浄・消毒・殺菌などの薬剤を円滑に供給してゆく体制を整えました。

 

入浴介護の感染防止に関わるご質問や使用薬剤などは、デベロまでご一報ください。

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

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