『入浴福祉新聞　第86号』(平成16(2004)年1月15日号)より

過去入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

前照灯

最近、施設での入浴介護を根本的に見直そう、との動きが急です。それを反映して、福祉専門誌でも続々と特集を組んでいます。

ざっと挙げてみますと、「施設満足度は入浴で決まる！」(介護ジャーナル2002年12月5日号)、「安全で快適な入浴サービスの提供」(高齢者けあ2003年8月号)、「安全で快適な入浴ケア」(月間プリコラージュ2003年9月号)、「進化する入浴ケア」(訪問介護と看護2003年9月号)といった具合です。

基本に流れるのは、入居者や通所者に対し、作業的に湯浴を提供するのではなく、もっと情緒的に…羞恥心も尊重して…安全に…一人ひとりの入浴習慣にも配慮して快適に…

つまり「入浴を介護に高めよう」との動きです。

振り返れば、移動入浴車による訪問入浴は、「入浴を福祉にしよう」との理念で創始されたのですが、全国各地に普及した今日、この理念は本当に深まり広がったのでしょうか？

大いなる反省のうえに立った施設入浴の素晴らしく新しい提案を、訪問入浴の関係者は深刻に受け止めるべきかもしれません。

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

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