2019
05.31
高齢者と子供たちの交流が持てる施設を~『入浴福祉新聞 第56号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第56号』(平成8(1996)年6月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
高齢者と子供たちの交流が持てる施設を
日本の人口高齢化が急速に進んでいる。〔裏側〕に、少子化現象があることはよく指摘される。
すでに私立幼稚園や小学校は、サバイバル競争の時代になったそうだ。
都市部の公立校でも、統廃合が話題になっている。
しかし、入校生が減少したからといって、単純に他の施設へ転換を考えないでほしい。
複合施設のメリットをしっかりと見つめていただきたい。
神奈川県の川崎市では、乳幼児の保育施設の改築にあたって、高齢者の在宅介護支援センターを併設することになった。
似たような試みは全国でけっこう散見するようになっているようだが、まだまだ少数派だろう。
不思議なもので子供は、高齢者を〔臭い〕〔汚い〕〔醜い〕とは思わない。
高齢者にとっても、〔全身エネルギー〕といったような子供たちと接することが、かなり精神的にいいようだ。
ある新聞が、秋田県内の老人保健施設で行っている「カルタ取り」のリハビリ効果を伝えていた。
カルタで痴呆の女性までがイキイキとしてきたそうだ。
子供は知的なゲームが大好きである。
子供と高齢者が遊戯に興じる風景を想像するだけで、微笑してみたくなる。
(露)
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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