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2023 05.19
編集室~『入浴福祉新聞 第96号』より~
 従事者向け

『入浴福祉新聞 第96号』(平成18(2006)年5月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

編集室

 

足裏マッサージに低温サウナ、岩盤浴に快眠ルーム、など都市部を中心に〔精神保健ビジネス〕が急成長を続けているという。そうしたメニューを数多く揃えた総合施設も出てきた。

〔勝ち組と負け組の時代〕などといわれ、たとえ勝ち組であっても〔負け組への転落恐怖〕があり、ストレスが過剰になるばかりで、〔心が生きにくい〕日本の現状を反映しているのだろう。

精神科専門誌に掲載されていた「患者にマッサージをする意味」といった論文を興味深く読んだ。皮膚は自己や自我の外壁であると同時に、外界や他社との交流を行う2つの機能がある。

マッサージをされる側とマッサージをする側の微妙な心理的な関係が、意外と即座にあらわれ、それが身体的な快・不快にも結びつき、心を開いたり、身体を硬くしたままだったり、さまざまな反応をかもしだす。

入浴介護は、湯と手と石鹸のヌメリを相手の身体に触れさせながら、元気や安心感を与え、至福の境地に導く、きわめて精神性の高いサービスである。

皮膚を洗う…髪を綺麗にする…血液循環を好転させる…といった単純な行為に押し止めたくはない、とあらためて痛感した。

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

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