
2023
03.24
編集室~『入浴福祉新聞 第94号』より~
『入浴福祉新聞 第94号』(平成17(2005)年12月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
編集室
WHOの『世界保健報告2005年版』によると、2003年の日本人の平均寿命は女性が85歳、男性が78歳で世界一。
6月に政府が発表した『高齢社会白書』でも、昨年10月1日時点の65歳以上は過去最多の2488万人で、高齢化率は19.5%に達した。しかも、90歳以上が101万6000人である。
[この世は天国]と考える東北アジアの人々が抱く[長寿の夢]を日本人が実現したのだ。
しかし、国立長寿医療センターが昨年夏に全国の20歳代から70歳代の男女約2000人からの回答を集計したら、「長生きは望まない」が41%もいた。
その理由として「寝たきりや認知症で要介護になりたくないから」が83%も占めていたのである。
[日本人の高齢者観]が、病気や要介護といったマイナスイメージに覆われ始め、[この世は天国で長生きが夢]といった人生観も、[長生きは地獄]に転換してきたのだろうか。
立派な葬儀も墓も、[天国みたいな現世]への執着と未練を象徴するものだが、最近は葬儀も墓も不要という中高年が増加中、との傾向と重ね合わせると、かなり考え込んでしまう。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。