2021
08.13
編集室~『入浴福祉新聞 第77号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第77号』(平成13(2001)年10月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
編集室
市民団体のオパール・ネットワーク大阪が昨年、50歳代から70歳代の男女約300名からのアンケート回答を集計したところ、多くの人が〔高齢期イコール引退〕とは正反対の考えだった。
自由時間があるため…多くの仲間と交流しながら…社会に役立つような活動をして…お返しをする…といった生活が高齢期に望まれる、というのだ。
過誤保険の問題に報道が集中しているため、こうした高齢期のイメージが隠れがちだが、実際に高齢者の多くは心身ともに健康で、活躍の場さえあれば、どんな分野でも質の高い業務がこなせる。
そのためには高齢者の資質が発揮できる社会が望まれるのだが、この6月に誰もが参加できる「シニア社会学会」が旗揚げされ、そうした社会づくりを検討することになった。
こうした考えは世界的な潮流にもなり、オーストリアで開催されて以来20年ぶりに、国連の高齢化世界会議の第2回目が来年4月にスペインで行われる。
どこの国や地域に暮らしていても、共通する理想は、「生きてきて良かったと思える自分を認識できる社会」である。そんな議論を世界会議に期待したい。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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