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2019 03.29
緊張の中に和やかさを~『入浴福祉新聞 第5号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第5号』(昭和58(1983)年8月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

『緊張の中に和やかさを』

兵庫県龍野市ふれあいグループ 保健婦 八瀬 千津子

 

 

 

入浴福祉を始めた頃は、正直言って緊張だけの毎日でした。

入浴後も翌日も、近くの民生委員さんや家族に容態を確かめてもらうなど、気になることばかりでした。

 

というのも、主治医の診断書や家族の情報などを参考にするとはいえ、入浴をさせるか否かを決定する保健婦の責任は重大だからです。

 

入浴日に微熱があり、血圧も高いのに、本人も家族も「大丈夫だ。入れてくれ」と切々と訴える姿を見ると、これほどまでに寝たきり老人にとってお風呂は総会なのか、と強い衝撃を受け、動揺することもたびたびです。

しかし、決して無理をせず、少しでも問題があれば清拭や足浴にとどめ、語らいをして帰ってきます。

 

 

また当初は、入浴だけで精一杯でしたが、最近はリハビリの指導や精神的な励ましも重視するようになりました。

そのためか、無関心だった家族が浴槽を運んだり、身体を洗ったりするようになったケースも増えています。

 

 

安全を第一に、責任感と緊張感をもちながら、ふれあいの気持を大切にして、老人も家族も、そして私たちスタッフも、いい入浴日だったと思えるような福祉に育ててゆきたいと思っています。

 

 

 

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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