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2020 08.28
手浴・足浴や清拭を日常的な介護メニューに~『入浴福祉新聞 第69号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第69号』(平成11(1999)年9月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

手浴・足浴や清拭を日常的な介護メニューに

 

強調するまでもないが、「日本の夏はとにかく蒸し暑い」。そこでお風呂やシャワーが欠かせないわけで、健康な日本国民は毎日のように湯浴の恩恵にさずかれる。

しかし、寝たきりや虚弱の高齢者にとって、夏は地獄である。最近はエアコンが普及して、除湿性能も向上したため、随分としのぎやすくなったものの、やはりお湯でサッパリとしたい。

とはいっても、入浴サービスは多い地域でもせいぜい週1回か2回。考えれば考えるほど、少なすぎる!と思う読者がほとんどだろう。週3回ぐらいの入浴サービスが実現する日が来るのだろうか。

それがすぐ実現できないのなら、せめて入浴やシャワーの代替として部分浴の普及を進めたいものだ。

 

全国入浴福祉研修会で、デベロ介護センターが発表したことがある[手浴・足浴・清拭の効用の実験結果]でも、かなりの満足感や爽快感が得られ、血液循環も好転する。

寝たきり高齢者に対する口腔清潔介護が、食欲の増進・・・肺炎の防止・・・意欲の喚起・・・などに重要視され始めた昨今、ぜひ清潔援助のメニューに部分浴や清拭を加えてゆきたいものである。

 

最近は部分浴のための器具も開発され、以前に比べればかなりやりやすくなった。また、介護関係の書籍でも、部分浴や清拭の方法を詳しく解説するようになってきたし、何といっても部分浴や清拭はヘルパーさん一人で対応できる利点もある。

訪問介護の担当者会議などで、ぜひ部分浴清拭の[日常的な実施]を提案してゆきたいものである。

 

参考までに、デベロ介護センターの実験では、夏期の手浴や足浴は、発汗作用を促進してしまう傾向があり、清拭の方がベターとか。一方、冬期の清拭は、寒がるなどの利用で避けた方が無難で、手浴・足浴がいいそうである。

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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