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2018 05.04
危険がいっぱい家庭の浴室~『入浴福祉新聞 第12号』より~

 

『入浴福祉新聞 第12号』(昭和60(1985)年7月31日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

危険がいっぱい家庭の浴室 毎年400人の高齢者が溺死!!

 

 

日本の内風呂普及率が90%にも達し、それにともなって増加してきたのが風呂場での溺死事故です。厚生省の人口動態統計から家庭内での溺死者数をみると、昭和30年代では年間700人前後だったものが、最近は1000人近い数字になっています。

 

この8割は浴槽で溺れ死んでいて、ことに注目したいのはその年齢です。30年代の家庭内溺死事故の70%は4歳未満の幼児で、65歳以上は15%ぐらいでした。

 

ところが今日では、4歳未満は3分の1となり、65歳以上が5割を占めるまでになっています。つまり、毎年400人もの高齢者が風呂場で溺死しているのです。身体が不自由でもなんとか自分で入ろうとしながら、痛ましい事故を起こしているわけです。

 

 

むろん、自立入浴の意欲は大切なことですが、入浴行為はかなり複雑な身体動作が必要で、日本のような狭い浴室は危険もあることを知っておきたいものです。

 

 

「自分で風呂場へ行けるようになったから」と入浴介護の“卒業”を家族が申し出た場合、浴室の改造、手すりやすべり止めの設置なども含めた「風呂場での安全入浴法」を入浴福祉担当者はアドバイスしてほしいものです。

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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