2020
07.24
わかってきた笑顔と健康 ますます注目の入浴福祉~『入浴福祉新聞 第63号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第63号』(平成10(1998)年3月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
わかってきた笑顔と健康 ますます注目の入浴福祉
最近の医療関係者は、〔心の状態と体調〕の関係を重視するようになってきた。
元気で長生きをしている高齢者は、たいがい笑顔が素敵だ。反対に、不幸や悩み・・・怒りや悲しみ・・・敵意や絶望といった状態に長くさらされた人は、やはり病気がちだ。
アメリカの心理学者が、40歳代半ばで夫を亡くした85人の女性を対象に研究したところ、心理的なリハビリが必要なその時期に、笑いを取り入れると、悲観的な過剰なストレスが和らぎ、カラダの健康も維持できることが判明したそうだ。
日本でも、不治の病といわれるリウマチ患者に落語を聞かせて、カラダへの影響を研究している学者がいて、楽しく笑える人は、リウマチの症状も良くなるという。
ホカホカする微温浴をして、怒る人はまずいないだろう。誰もが自然と笑みが浮かんでくる。入浴介護とは、この〔笑顔を誘う福祉〕である点が、これからますます注目されそうである。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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