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2019 02.22
「キツイけどやりがい」 福祉職の希望者が急増~『入浴福祉新聞 第53号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第53号』(平成7(1995)年10月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

「キツイけどやりがい」 福祉職の希望者が急増

全国の福祉人材センターとバンクで昨年度の求職相談が49%も増加

 

 

〔日本経済の下り坂現象による一般企業の採用手控え〕と〔刻一刻と迫っている超高齢化時代への関心〕が相まってか、「福祉の仕事に就きたい」という人が増加しているという。

 

全国47都道府県に置かれている福祉関係の職業安定所「福祉人材センター」と、37ヵ所の「福祉人材バンク」に寄せられた求職・求人状況を、先ごろ「中央福祉人材センター」がまとめた結果、昨年度の求職相談は、およそ112,500件にも達し、前年に比べて49%も増加。新規登録求職者数も35%増加して、4万人を突破したという。

 

しかし、公的な福祉施設などからの求人相談は約15,000件、新規登録求人は約14,000件で、それぞれ前年比で34%と17%の増加をみたものの、求職と求人の件数バランスの落差は激しい。そうした「センター」や「バンク」の仲介で就職できたのは、約4,800件にとどまったそうである。

 

これは、〔福祉職を希望する側〕と〔人材を求める福祉施設側〕のギャップがあるためという。

〔パートヘルパー〕は求人も多いため、仲介が成立しやすいが、求人側は、看護婦・作業療法士などの〔専門職〕の確保に意欲を示しているのに対して、求職側は、家政婦や保母、給食職員などの経験者が目立ち、そうした経験を生かして就職したいとする希望が多いため、どうしてもミスマッチになるらしい。

 

 

それにしても、これほど福祉関係職種への希望が増加しているとは驚きだが、東京福祉人材センターが、昨年12月から今年の1月にかけて、同センターへ相談に訪れた人を対象に、アンケートを実施したところ、興味深い結果が出た。

〔福祉の仕事のイメージ〕は、「キツイ」「どちらかといえばキツイ」を合わせて77%に達したのだが、しかし、「やりがいがある」と「どちらかといえばやりがいがある」と答えた人が91%だったのである。

 

また、「福祉の仕事は楽しい」および「どちらかといえば楽しい」も合わせると69%だった。「福祉の仕事は、キツイがやりがいがあるし楽しい」との理由で、各地のセンターやバンクを訪れているわけだ。

 

 

21世紀に向けて、福祉関係の人材確保が最優先の緊急課題とされている現在、福祉職の先輩たちは知恵を絞って、こうした積極的な希望者に職場を用意し、一人でも多く福祉の世界に引き入れてほしいものである。

 

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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