2020
11.20
前照灯~『入浴福祉新聞 第70号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第70号』(平成11(1999)年12月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
前照灯
10月1日から介護保険の利用申請が始まり、全国の福祉関係者はまさに〔戦場に投げ込まれたような忙しさ〕なってきたのではないでしょうか。
介護保険は〔健康に関わる重要な制度〕を、根底から変革するもので、サービス事業者間の熾烈になってゆくはずです。
そんななかで、群馬県の医療生協に所属するケアマネジャーが、在宅患者宅を訪問し、ケアプランの作成予約を事前に勧誘していた事実が明るみになりました。
まさにいま、〔福祉サービスが競争の時代〕に突入したことを証明するかのような出来事です。
介護報酬の仮単価が発表されて、経営の皮算用が可能になったものの、介護保険がスタートしても当初は、「需要の4割ほどしかサービスが提供できない」などともいわれ、随分と頼りない面もあります。
介護保険の理念は、どこに住んでいようが、国民全体で要介護者を支えることなのですが、やはりすべての面で市町村間のバラつきが出るのでしょう。
すでに日本は、東京や関西などの巨大都市圏と村部とでは、同じ国とはいえないほどの地域格差が激しくなっています。
そのなかで標準化を目指した制度の難しさを痛感します。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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