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2019 06.14
入浴可否判断に思う~『入浴福祉新聞 第6号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第6号』(昭和59(1984)年3月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

入浴可否判断に思う

静岡県清水市社会福祉協議会 看護婦 西尾 礼子

 

 

 

慢性疾患や後遺症をもつ老人の入浴可否判断は、諸々の角度から検討し、ケースバイケースで対処すべきことは言うまでもありません。大きく分けて、生活や家庭環境を背景とした患者の表情や仕草などの観察による「心理状態の把握」と、呼吸・脈拍・血圧・体温等の「器械データの分析」ですが、問題は後者です。

 

 

特定の人を除き、最近は血圧を重視しなくなりました。200/100mmhgの老人でも一般状態に異常がなければ、医師も入浴を許可します。

しかし、少しでも危険因子が疑われる老人は、比較的低い数値でも内科的疾患との因果関係がないかどうか、医師と相談して決定します。とくに低血圧の方が、心疾患その他と関係があるようで、注意をしています。

 

 

慢性疾患をもつ老人の大半は合併症があり、脈拍の結滞や触れの悪さをみとめます。しかも心疾患の場合では、脈拍判断材料のすべてにクレームがついてしまいますので、血圧との兼ね合いを診てやります。

 

喘息の老人は少しの体動で呼吸が乱れますが、入浴中は楽になり、浴後の体動で再度乱れるものの、総じて軽減するケースがほとんどです。

 

体温の高低原因は様々ですが、リューマチや関節炎の方で、冬期に室内・身体とも乾燥して出る微熱や、水分摂取量の少ない人の微熱は入浴可能傾向にあります。

むろんこの場合も、一定期間の体温変化を観察し、一般状態が良好なら入れるわけですが、ほとんどの人が入浴で食欲が出たり、気分爽快になったりするので、浴後の体温変化はみられません。ただし、平熱が低い人の微熱は肺炎の疑いもあるので中止し、医師に診せるべきでしょう。

 

 

常識ではタブーとされるケースでも医師が入浴をすすめ、体調が良くなった症例をこれまでかなり体験し、お風呂の不思議な影響力に驚く毎日です。

 

 

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

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