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2020 07.10
入浴でなぜ石鹸を使用するのでしょう~『入浴福祉新聞 第59号』より~
 従事者向け

 

『入浴福祉新聞 第59号』(平成9(1997)年3月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

入浴でなぜ石鹸を使用するのでしょう

生命の根源[ヌルヌル感覚]が目的です

肌をゴシゴシ擦るためではありません

 

 

 

入浴には石鹸が付きものです。石鹸という〔界面活性剤〕で、カラダの汚れを落とそう、とするわけですが、毎日のように入浴している私たちのカラダは、そんなに汚れているでしょうか。

汚れやすい顔などの頭部、手や足、陰部ならともかく、その他の部分は、それほど汚れてはいません。毎日のように入浴していることですし、とくに〔日本の水〕は、カラダから出る汗や脂肪分、付着した雑多なゴミなどを、溶解する力があるため、カラダはかなり綺麗な状態に保たれているはずです。

 

それなのに、石鹸でゴシゴシ洗っている方がまだ多いのではないでしょうか。洗い過ぎは皮膚の保護膜である〔皮脂分〕を除去してしまい、前進の抵抗力さえダウンさせます。

これは、介護入浴でも同様です。対象者である寝たきりや虚弱な高齢者は、毎日のように入浴しているわけではありませんから、健康な人とは汚れ具合が違うのは確かでしょう。しかし、それでも、洗い過ぎは禁物。介護入浴を続けていれば、溜まった汚れもしだいにとれてゆきます。

では、入浴時の石鹸は何の目的があるのでしょう。

「ヌルヌル感覚を得るため」と覚えておいてほしいのです。

この〔ヌルヌル感覚〕というのは、きわめて重要な〔概念〕で、地球そのものが、内部は熱くてドロドロ、海水は冷たいのですがヌルヌルです。水を含んだ大地もあたたかみがあってヌメヌメしていないと、植物は育ちません。

 

動物も、このドロドロ・・・ヌルヌル・・・ヌメヌメの環境から生命が育まれます。食べ物を重視する東洋医学が、トロロイモやコンブ、納豆やカンテンなどの〔ヌルヌル食品〕を勧めるのも、こうした原理からきています。

 

子供を心身ともに健康に育てたいと思ったら、ドロンコ遊びを充分にさせよ、というのも、このヌルヌル感覚が、生命を活性化するためです。街をザラザラなコンクリートなどで固めてしまうと、子供の生命力がダウンするのも当然の成り行きです。

 

介護入浴での石鹸の使用は、まさに心身を活性化させるための道具です。そのためにも洗浄力で石鹸を選ぶのではなく、よりヌメヌメ感覚が得られる石鹸を使用したいものです。これは入浴剤でも同じことがいえます。ヌルヌル感覚がある入浴剤が、やはり心身にはいいようです。

 

また、〔介護者の手〕も、対象者にヌルヌル感覚を与えるのに大切です。ザラザラの手で介護をしていないでしょうか。最近は良質なスキンクリームの類がたくさん販売されています。介護者は自分自身の〔手のケア〕を忘れないでください。

 

 

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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