2021
02.12
編集室~『入浴福祉新聞 第72号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第72号』(平成12(2000)年7月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
編集室
〔徘徊〕でケガをしないように・・・ベッドや車椅子から落ちないように・・・点滴の管を抜かないように・・・などの理由で、当然視されてきた〔縛りのケア〕をやめよう、との動きが広がってきた。
医療や福祉の〔ギョウカイ用語〕でいう〔抑制〕を廃止する試みを始めたのは、東京都八王子市の川上病院で、実に14年前からだ。当初は関係者から無視されていたが、一昨年の秋に福岡県内にある10の病院が「抑制廃止」の省令を出し、〔縛らないケア〕が当たり前となった。
抑制は心身の状況をいっきに悪くし、ケアがより難しくなる。いままで許容されてきたのが不思議なくらいだ。
しかし、〔抑制〕に該当しているか?していないか?の区別は、患者や入居者の心身の状態とのかねあいもあり、随分と難しいようだ。
〔抑制をしないためのケアの工夫〕も、もっと考えてゆく必要もあろう。その意味でも、この3月に、病院や施設の職員らで発足させた「全国抑制廃止研究会」の活動に期待したい。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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