『入浴福祉新聞　第72号』(平成12(2000)年7月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

前照灯

介護保険がスタートして3ヵ月が過ぎようとしている。直前になっても詳細が未定だったり、内容の変更もあったための準備不足に陥り、事業者の〔四苦八苦〕が続いた。

この新しい制度を国民はどう見ているのか、といった世論調査がさまざまな機関でされたが、総じていえば、〔期待派〕と〔期待せず派〕は半々らしい。また、制度の仕組みについても、〔よく知っている国民〕と〔あまり知らない国民〕が半々に分かれている。

〔産みの苦しみ〕という言葉があるが、介護保険の基本理念である〔介護の社会化〕は誰もが願っているはず。世論調査でも、「このまま定着する」と考えている人は少なく、是正すべき点は是正して、世界に誇れる介護福祉の仕組みにしたいものである。

介護保険によるサービスが始まり、予想どおり、利用者の要望にあまり対応できないメニューも明らかになってきた。訪問や通所のリハビリ･･･通所介護･･･訪問看護･･･などの分野で〔供給力不足〕が顕著のようだ。

そこで一案。訪問入浴サービスは、リハビリも訪問看護も包括できるのだから、〔兼務〕という制度的な暫定措置がとれないのだろうか？

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

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