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2020 05.29
露天風呂は本当にリラックスする?~『入浴福祉新聞 第87号』より~

 

『入浴福祉新聞 第87号』(平成16(2004)年2月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 

 

露天風呂は本当にリラックスする?

 

街の公衆浴場や温泉の大浴場のような大きな浴槽ほど、一般的にリラックス効果が高いことは、脳波の測定実験などで判ってきた。

開放感がそうさせるのだろうが、では露天風呂はどうなのだろう。日本人は露天風呂が大好きである。露天風呂のない温泉には行きたくない、と言う人も少なくない。

しかし、日本ヒーリング学研究所という機関が行った実験では、「露天風呂にはいっそうリラックスできる」ともいえないようだ。

露天風呂大好きという10名に、深さ50cmで3~4人入れる露天の浴槽と、室内の大きな浴槽に入ってもらった後、〔ストレス解消感〕を訊いたところ、前者は5割、後者は7割だったという。

つまり、この実験では、露天風呂が大好きな人が露天風呂に入っても、正直なところそれほどの開放感は得られなかったのである。露天風呂の実験では外気が平均16℃、一方の室内風呂の室温は25℃だったため、なおさらそうなったようだ。

冬の旅行パンフレットでも、温泉旅館のなかには、雪見の露天風呂などの写真を自慢そうに掲載する。しかし、入浴する場所の温度と湯温の著しい差は入浴医学上はもってのほか。天候が悪かったり、外の気温が低すぎれば、身体の防御機構が働く。交感神経が優位になるわけだ。

入浴のことを知ったふりをして、ここの露天風呂は・・・どこそこの露天風呂とは・・・といった得意話はやめたいものである。入浴は、温かな室温のなかでの寝浴が最高。

 

 

※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

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