『入浴福祉新聞 第87号』(平成16(2004)年2月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
今度はヨコハマに大型お風呂ビル!
東京の新名所お台場に昨年3月、大規模入浴レジャー施設『大江戸温泉物語』が誕生し、都知事も大喜びするほど人気になっているなか、今度は隣の神奈川県横浜市にも、似たような施設が建設されることになった。
国際会議場や美術館、大型ショッピングセンターに臨海公園などがあり、横浜市の新しい観光地となった臨海部「みなとみらい21地区」の一角に、高さ31メートルの総合温泉レジャービルが計画されたのである。
地元の『神奈川新聞』によると、湯河原の温泉事業者などで構成する「日本ジャンボーグループ」(本社・静岡県熱海市)が、公募売却の市有地約0.4ヘクタールを購入。ここに8階建ての温泉ビルを建設するという。
1階から3階までは駐車場など、4階と5階はマッサージルームや休憩室、6階が宴会場や料理店などの店舗、そして7階と8階が露天風呂やサウナなど各種の浴槽や浴室を配置した入浴フロアーで、とりわけ横浜港を眺望できる露天風呂を売り物にするらしい。
最近は都市部で大型入浴レジャー施設が続々と誕生しているが、その多くは地下1km2kmも掘って汲み上げる〔大深度温泉〕。しかし、このヨコハマの〔温泉ビル〕は、湯河原から温泉を運搬することにしている。
今年の春には着工し、2005年の春にはオープン予定だが、果たして〔ヨコハマ温泉〕はどこまで集客できるのか?同時に、「温泉の泉質は時間の経過で変化するもの。あまりの遠方から運んだ温泉は温泉ではない」といった批判が出されるか否か?なども注目されている。
※発行当時の原稿のまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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