諸説ありますが、日本で一番最初にラーメンを食べたのは徳川光圀こと水戸黄門だと言われています。
茨城では、当時水戸黄門が食べたとされるラーメンを忠実に再現した「水戸藩らーめん」を食べる事ができます。
今回は、水戸市の「金龍菜館」さんで「水戸藩らーめん」をいただいて来ました。
ぱっと見はあっさり系醤油ラーメンですが、それに小鉢に入った5つの薬味が添えられています。 5つの薬味は、にら・らっきょう・ねぎ・にんにく・はじかみとのこと。
これらの薬味は『五辛』と言われていて、「五臓之気を発する」とされているとか。
当時は薬膳感覚で食べられていたようです。
トッピングはチャーシュー、チンゲン菜、メンマ、しいたけ。 しいたけは珍しいですよね。陰陽五行思想にもとづいて、チャーシューなど肉を具にする時には、
肉と兄弟分とされるしいたけも添えられているそうです。
実際に食べてみると、見た目通りあっさり系醤油味ですが、想像していたよりもコクがありました。
きちんと鶏や豚で出汁を取ってあるようです。
300年以上前にこんなにおいしいラーメンがあったとは驚きです。
このラーメンが誕生した当時は、江戸幕府第5代将軍 徳川綱吉が「生類憐みの令」を制定し、動物の
肉を食する事を禁止していましたが、水戸黄門はそれを無視して動物の肉で出汁を取り、チャーシュー
を作っていたらしいのです。
ドラマなどのイメージと違って、水戸黄門はずいぶん破天荒な方だったようですね。
薬味を加えて食べるとまた違った味わいがあり、最後までおいしくいただくことができました。
スープまで飲み干したら葵の御紋が出てきました。 お店のこだわりを感じます。
水戸藩らーめんと一緒に、水戸黄門が食べていたという「水戸藩餃子」もいただきました。 |
餃子自体に充分味付けがされているので、醤油を付けなくてもおいしくいただけました。
思っていた以上に本格的な味で、水戸黄門のこだわりが感じられました。
皆様も茨城にお越しの際には一度食べてみてはいかがでしょうか。
ちなみに食べ終わると身体が熱くなり、しばらく汗が止まりませんでした。『五辛』の力恐るべしです。
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