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2016 10.01
日本初のラーメン 「水戸藩らーめん」

諸説ありますが、日本で一番最初にラーメンを食べたのは徳川光圀こと水戸黄門だと言われています。

茨城では、当時水戸黄門が食べたとされるラーメンを忠実に再現した「水戸藩らーめん」を食べる事ができます。

 

今回は、水戸市の「金龍菜館」さんで「水戸藩らーめん」をいただいて来ました。

307 ぱっと見はあっさり系醤油ラーメンですが、それに小鉢に入った5つの薬味が添えられています。

5つの薬味は、にら・らっきょう・ねぎ・にんにく・はじかみとのこと。

これらの薬味は『五辛』と言われていて、「五臓之気を発する」とされているとか。

当時は薬膳感覚で食べられていたようです。

 

308 トッピングはチャーシュー、チンゲン菜、メンマ、しいたけ。

しいたけは珍しいですよね。陰陽五行思想にもとづいて、チャーシューなど肉を具にする時には、

肉と兄弟分とされるしいたけも添えられているそうです。

 

実際に食べてみると、見た目通りあっさり系醤油味ですが、想像していたよりもコクがありました。

きちんと鶏や豚で出汁を取ってあるようです。

300年以上前にこんなにおいしいラーメンがあったとは驚きです。

 

このラーメンが誕生した当時は、江戸幕府第5代将軍 徳川綱吉が「生類憐みの令」を制定し、動物の

肉を食する事を禁止していましたが、水戸黄門はそれを無視して動物の肉で出汁を取り、チャーシュー

を作っていたらしいのです。

ドラマなどのイメージと違って、水戸黄門はずいぶん破天荒な方だったようですね。

 

薬味を加えて食べるとまた違った味わいがあり、最後までおいしくいただくことができました。

 

スープまで飲み干したら葵の御紋が出てきました。

お店のこだわりを感じます。

309

 

305 水戸藩らーめんと一緒に、水戸黄門が食べていたという「水戸藩餃子」もいただきました。

餃子自体に充分味付けがされているので、醤油を付けなくてもおいしくいただけました。

 

思っていた以上に本格的な味で、水戸黄門のこだわりが感じられました。

皆様も茨城にお越しの際には一度食べてみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに食べ終わると身体が熱くなり、しばらく汗が止まりませんでした。『五辛』の力恐るべしです。

 

 

 

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執筆者:ぴて
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