初詣に向けて、今回は茨城のチョット変わった神社をご紹介します 🙂
今回ご紹介するのは茨城県常陸大宮市の 陰陽神社 です。
陰陽神社 は、水戸市からは車で1時間程度、 水戸徳川家2代藩主 徳川光圀公が晩年隠棲し『大日本史』の編纂を行った西山荘からは車で30分程度の、 陰陽山森林公園の中にあります。
また、社殿完成が元禄4(1691)年と大変古く、300年以上の歴史を持つ神社です 😮
実はこの 陰陽神社 、光圀公が創建した神社と言われています。 創建の由来は社殿完成からさかのぼること30年、寛文元(1661)年に光圀公が領内の村を見回っておられた際、北西の空から一尺(約30㎝)ほどの金色の玉が飛んできて10間(約18m)ほど先に落ちて消えました。
光圀公がその玉が落ちて消えた陰陽山に登ったところ、東側に高さ10m横23m厚さ2.5mの石が、 西側に高さ8.8m横5.6m厚さ1.9mの巨石があり、その巨石をご覧になった光圀公は大変感動され、 東側の石を陰石、西側の石を陽石と名付けられ、この陰陽石を御神体とした神社創建を 思い立たれたとのことです。 |
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光圀公は神仏分離を推進し神道興隆に努められ、古神道への傾倒もあったと言われる方ですから、巨石信仰にもご興味があったのも納得です。
さて、そんな陰陽神社ですが、登ってみると中々大変 😎 鳥居をくぐったその先に100段以上の石段が山頂に向かってのびています。 |
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汗を拭きながら石段を登り切った後もまだまだ山道が続きます。
10分ほどの山道を登ったその先にようやく目的の陰陽神社がその姿を現します。
まず出迎えてくれるのは、 まるで昔のギャグ漫画に出てくる〇〇〇イヌのような阿吽の口をした狛犬。 |
前から見ると良く分からないかもしれませんが、横から見ると・・・
その姿はまさに・・・
〇〇〇イヌ。 |
この狛犬の説明には、 “通常の神社に見られる獅子狛犬ではなく、朝鮮北部高麗地方で狩りの時に使われていた足が短く太く背の長い犬の姿をしている” と記載されています。全国でも珍しい姿の狛犬なのだそうです 😎 |
さて、ようやく社殿がお目見えです。
その社殿は決して大きくはありませんが、現在残る社殿は文政2(1819)年に改築されたその姿は、約200年もの時間を感じさせるには十分なたたずまいを残していました。
神社創建の元となった巨石はというと・・・ |
残念ながら2011年3月11日に発生した東日本大震災により巨大な陰陽石は崩れてしまい、光圀公が眺めたその姿を見ることは出来ませんでした 😥 |
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冊尊(いざなみのみこと)の2柱を御祭神とし、夫婦和合と子授かりを御神徳とする当神社に参拝し、水戸徳川二代藩主徳川光圀公から続く300年の歴史を感じながら、新年の無事と平安を祈願するのも良いのではないでしょうか。
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