BATHINGお風呂
2023
03.17
お風呂にまつわるあれこれ~『入浴福祉新聞 第144号』より~
『入浴福祉新聞 第144号』(令和元(2019)年7月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
お風呂にまつわるあれこれ
「秘密の扉」というと昨今韓国ドラマがブームですが、これはなんだ!なんか気になる、ちょっと開けて先を見たい、といった独特な心理的な緊張感を醸し出す言葉です。
こんな秘密の扉の体験はみなさんございませんか。湯気の先に見える壁が一部へっこんで取っ手のついた戸板は、誰もが開けて見たくなるものではないかと…。
昔は男湯と女湯を浴槽側からこの戸板を子供が開けて行き来していたのです。戸板を開けるたび周りのおねえさんから「こら~」と叱られながら出入りし、子どもたちにとっては、わくわくする気分を植え付けるアイテムだったのです。
昭和の頃は、万事ゆるゆるでおおらかな風潮でしたから、こんな「扉」も存在していたのです。今から思えば、第二次性徴を助長する貴重な「秘密の扉」は風呂にあった思い出です。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。