『入浴福祉新聞　第137号』(平成28(2016)年7月1日発行)より

過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

お風呂にまつわるあれこれ

暑い季節、涼を求めて水風呂に入るなんて方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、お風呂を好む妖怪をご紹介いたします。

代表的なものが「あかなめ」「あかねぶり」です。江戸時代の怪談本に記述があり「あかなめ」は古い風呂屋や屋敷に住むとされています。

名前の「垢(あか)」からの連想で赤い顔、また全身が赤いとも言われ、風呂場や風呂桶の垢を長い舌でなめるという妖怪です。

一説にはお風呂場をきれいに洗って清潔にしておきましょう！という教えを広めるために生まれた妖怪だとも言われています。

「垢」には心の汚れや煩悩、余分なものという意味もありますから、汚れを身に溜め込んではいけないという教訓も含まれていたのでしょうか。

夏場の掃除は大変ですが、あかなめが出ないようまめにお風呂掃除を行いましょう。

※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。

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