BATHINGお風呂
2022
09.02
お風呂にまつわるあれこれ~『入浴福祉新聞 第135号』より~
『入浴福祉新聞 第135号』(平成28(2016)年1月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
お風呂にまつわるあれこれ
猿というと、長野県の地獄谷野猿公苑に生息する「世界で唯一、温泉に入る野生猿」を思い出します。
標高850m、横湯川の渓谷に100度近い源泉を噴き上げる渋の地獄谷噴泉があり、この隣接地に猿専用の露天風呂が設けられています。
戦後以降、林野の伐採によって餌が減り、里に下り畑を荒らすようになった野生猿との共生目的で餌やりを行う場所だったそうです。
餌が豊富に手に入り、群れの関係性が安定したところに、たまたま温泉があり冬場の厳寒期に湯に浸かると温かく、暖を取る方法を見出した猿達。
偶然が重なった結果の現状ということですが、入浴後猿たちの何とも言えない気持ち良さそうな表情は「入浴」がストレスを緩和する手段として成立していることを物語っています。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。