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2021 10.15
お風呂にまつわるあれこれ~『入浴福祉新聞 第125号』より~

 

 『入浴福祉新聞 第125号』(平成25(2013)年7月1日発行)より

 過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。

 発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。

 お風呂にまつわるあれこれ

 

使い方次第でいろいろな用途に活用できる風呂敷。昭和の時代、風呂敷は持ち運びの際のバッグやケースの役目として当たり前に使用されていました。

さて、その文字が表すように、「風呂敷」は風呂に敷くと書きます。ご察しの通り風呂場に置いて使用されていたのが始まりとされています。室町時代、時の将軍足利義満が大湯殿を建設し、そこに大名たちを招きました。

大名たちは他の大名たちの着物と間違わないように、家紋入りの布に着物を堤、湯上りの際はこの布を床に敷いて着替えを行ったことから風呂敷と呼ばれ、その後庶民にも銭湯文化の発展とともに世の中に広まっていったそうです。間違って他人の着物を着ないようにと、周囲に迷惑を掛けぬように始まった「風呂の際に敷く着物包を兼ねた布」が、風呂敷包の始まりでした。

包み方次第では、瓶でも、書類でもあらゆる形に包める風呂敷。最近では、便利さと「粋」が見直されて、新たなブームとして若い世代の方にも受け入れられているようです。

荷物の識別に気を遣ったところから始まった風呂敷。そしてただの包から、用途や見た目も重視されて変化したあたりが、実に日本人らしい気配りと工夫の象徴とも言えるのではないでしょうか。

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